活動方針

本研究センター設立10年目に当たる2009年度において、活動内容をまとめた報告書を作成して自己点検を行い、翌年度以降の活動方針について取りまとめました。自己点検と自己評価に基づく外部評価を受け、2010年度以降、以下のような活動展開を行って参ります。

1.機動的プロジェクト型研究の展開へ

外部資金研究プロジェクトとセンター活動を連携付けて研究戦略を立案することが、本センターの規模から判断して最も機動的であり、有効な活動展開を可能にします。
そこで、科学記述振興機構戦略的想像研究推進事業(CREST)プロジェクト「気候変動に適応した調和型都市圏水利用システムの開発」(代表:古米弘明、平成21年 - 26年度)を軸として、水環境制御に関する研究展開をして参ります。
また、人材育成面に関連しては、文部科学省科学技術振興調整費、平成20年 - 24年度戦略的環境リーダー育成拠点形成事業(企画運営委員:古米弘明)との連携で水環境分野のリーダー育成にも積極的に関与いたします。

2.複合微生物研究に環境化学研究の融合へ

複合微生物による水環境制御の研究に、さらに化学的な側面も加えることにより、水環境における物質転換を生物的、化学的な両面から切り込む研究へと展開して参ります。

3.アジアの水環境問題への展開:「東南アジア」から「アジア」へ

これまでの東南アジア国際シンポジウムを、東南アジアに限らずアジア全体の水環境についtねおシンポジウムへと発展させます。著しい経済成長とともに環境問題が顕在化している中国、インドにおける水環境をシンポジウムのテーマに加えます。また、東南アジア水環境制御研究センター(SACWET)の活動推進に加えて、先進的な環境研究もおこなわれている韓国、シンガポール、台湾等と連携してシンポジウムを開催するなどの展開を予定しております。これに合わせ、論文集Southeast Asian Water EnvironmentシリーズをAsian Water Environmentシリーズとし、引き続き2年に1度程度出版いたします。シリーズをそろえていくことにより、東南アジアやアジアにおける水環境研究の意ショーケースとしての役割を果たしたいと考えております。

4.国内水環境関連の研究センターとの連携強化へ

国内には、幾つかの水環境に関わる大学付属の研究センターがあり、すでに連携強化に努めておりますが、定期的なセンター同士のシンポジウム開催、交流会を設けることで、水環境研究の拠点となることを目指します。また1.の活動とも関連させながら、水環境分野の日本からの情報発信を国内外の関連研究機関として連携して進めます。

5.実学と基礎科学との融合充実へ

上下水道事業体や企業との連携研究・共同研究の推進に努めます。社会人の高度技術者の教育面の充実の可能性を検討いたします。水ビジネスの動きを見据えた学術研究の展開を進めます。

上記の活動を通じて、「アジアにおける水環境制御分野の国際的な研究拠点の充実」に努める。