第5回水環境制御研究センターシンポジウム
「水環境中における微量汚染物質の挙動把握と対策技術」

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開催記録

第5回を迎えた水環境制御研究センターシンポジウムでは、微量環境汚染物質にテーマを絞り、第一線でご活躍の先生方をお招きし、ご講演いただいた。年末の多忙な時期であるにも関わらず、120名を越える参加者があった。第1部では、微量環境汚染物質の環境中や生体への取り込みにおける挙動に関するご研究として、東京農工大学の高田秀重先生、岐阜大学の湯浅晶先生、京都大学の清水芳久先生に、また第2部では微量汚染物質への対策技術のうち、特に微生物を用いた技術について、豊橋技術科学大学の平石明先生、栗田工業の中村寛治先生にご講演いただいた。また、当水環境制御研究センターでも、女性ホルモン・エストロジェンの分解と分解微生物に関する研究を行っていることから、栗栖がその紹介をさせていただいた。総合討論においても、微量汚染物質に関する研究、さらには対策技術に関する研究を行っていく上で、今後どのようなことが必要になっていくかなど、活発な議論が交わされた。また、本シンポジウムにおいてご講演いただいた岐阜大学の湯浅先生は流域圏科学研究センターに、京都大学の清水先生は大学院工学研究科附属環境質制御研究センターに所属されておられ、当センターと関連のある先行研究センターとの連携を今後深めていく上でも意義のあるものであった。


■期日:2003年12月8日(月)13:00-17:15

■主催:東京大学大学院工学系研究科附属水環境制御研究センター

■会場:東京大学弥生講堂(東京都文京区弥生1−1−1 農学部キャンパス内)地下鉄南北線東大前    駅徒歩2分

■参加費:無料(懇親会は当日4,000円頂戴いたしました)

■問合せ先:sec-recwet @env.t.u-tokyo.ac.jp、Tel 03-5841-7445 (栗栖、青木)
      (@マークは小文字に変えてください)

プログラム

13:00〜13:10 開会挨拶
大垣眞一郎 東京大学大学院工学系研究科長

■第1部:挙動の把握

13:10 - 13:40 「Molecular markersを用いた微量汚染物質の起源・動態解明」
高田秀重 東京農工大学農学部助教授

13:40 - 14:10 「組成未知の自然由来有機物群(NOM)の分子量分布特性と吸着特性に基づく仮想成分マトリックス解析」
湯浅 晶  岐阜大学流域圏科学研究センター教授

 

14:10 - 14:40 「微量汚染物質の細胞膜透過性・生体への取り込み」
清水芳久 京都大学大学院工学研究科附属環境質制御研究センター助教授

14:40 - 15:00 休憩

■第2部:対策技術

15:00 - 15:30 「複合微生物群集によるダイオキシンの分解」
平石 明 豊橋技術科学大学エコロジー工学系教授

15:30 - 16:00 「Dehalococcoides属細菌を利用したクロロエチレン類の嫌気処理」
中村寛治 栗田工業(株)研究開発本部サブリーダー

16:00 - 16:30 「女性ホルモン・エストロジェンの活性汚泥による分解と分解微生物」
栗栖 太 水環境制御研究センター講師

16:30 - 17:10 総合討論

17:10 - 17:15 閉会挨拶
花木啓祐 水環境制御研究センター長

17:30 - 19:00 懇親会(於:東大生協農学部食堂)