第8回水環境制御研究センターシンポジウム
「地下水利用における諸問題と地下水・土壌の
バイオレメディエーションの現状」

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開催記録

本シンポジウムでは、土壌・地下水について焦点を絞り、第1部では主に地下水について、その現状と利用についての講演とし、第2部では土壌・地下水汚染の生物学的浄化手法についての講演となった。地下環境はわかりにくいだけに、モニタリングや利用法について、十分な調査や研究が必要であり、また汚染の浄化についても現実の問題だけに実際の浄化がすでに行われつつも、並行する形で基礎的研究も進められており、互いにフィードバックが求められているといえる。第1部では尾川氏より環境省による調査をとりまとめてお話いただいたのち、センター長の古米より都市域の地下水涵養とその利用を目指した研究について紹介させていただき、また当センター客員教授の国包からは地下水水源の汚染による水道事故の例を元に地下水利用の留意点が示された。第2部では、大矢氏、石川氏よりそれぞれ実際に浄化に生物学的手法を用いることの意義や、バイオレメディエーションの施工例の貴重なデータや結果の解析例などが紹介された。またセンターの矢木より、センターで行ってきた嫌気的脱塩素についての基礎的な研究も発表させていただいた。


■期日:2005年11月24日(木)13:00-17:15

■主催:東京大学大学院工学系研究科附属水環境制御研究センター

■会場:東京大学山上会館(文京区本郷7-3-1 本郷キャンパス内、三四郎池隣)

■問合せ先:sec-recwet @env.t.u-tokyo.ac.jp、Tel 03-5841-7445 (栗栖、青木)
      (@マークは小文字に変えてください)

プログラム

13:00 - 13:10 開会挨拶
古米弘明 水環境制御研究センター長


■第1部:地下水利用における諸問題

13:10 - 13:40 「地下水汚染及び地盤環境の現状と課題」
尾川 毅 環境省水・大気環境局 土壌環境課地下水・地盤環境室長

13:40 - 14:10 「都市自己水源としての地下水の利用における諸問題」
古米弘明 東京大学大学院工学系研究科 教授 水環境制御研究センター長

14:10 - 14:40 「地下水の飲料水利用の諸問題」
国包章一 国立保健医療科学院水道工学部長 水環境制御研究センター客員教授

14:40 - 15:10 休憩


■第2部:地下水・土壌のバイオレメディエーションの現状

15:10 - 15:40 「土壌還元法(嫌気的脱塩素)の適用実施例について」
大矢俊次 (株)荏原製作所 環境事業カンパニー産業水処理事業部

15:40 - 16:10 「油汚染のバイオレメディエーションの実際」
石川洋二 (株)大林組 土木技術本部 環境技術部 グループ長

16:10 - 16:40「嫌気性微生物を活用するクロロエチレン類汚染土壌のバイオレメディエーション」
矢木修身 東京大学大学院工学系研究科 水環境制御研究センター教授

16:30 - 17:10 総合討論
矢木修身 水環境制御研究センター教授

17:10 - 17:15 閉会挨拶

17:30 - 19:00 懇親会(於:山上会館)