シンポジウム「膜ろ過技術が拓く新しい水道システム~基礎研究の進化と浄水プロセスへの応用~」
日本で最初の膜ろ過浄水施設が導入されてから約30年が経過し、その間、製膜技術の進歩による処理性能の向上、また膜ろ過施設の運転、維持・管理技術の蓄積により、現在、小規模から大規模まで900を超える浄水施設が稼働するまでになりました。今や膜ろ過技術は安全で安心な水供給を支える重要な欠かせない浄水処理技術となっています。
一方で、気候変動による原水水質の変化や、人口減少による小規模水供給システムの重要性の高まり、また水資源が限られる地域における海水淡水化や再生水需要の高まりなど、浄水技術はこれまでとは異なる新たな課題と向き合っていかなくてはなりません。
本シンポジウムでは、ろ過膜開発分野における最先端の研究と、膜ろ過浄水処理における課題と対策、という言わばシーズ側とニーズ側の観点からの知見や関心、課題を共有することで、水処理における膜ろ過技術の将来の姿、また現場の課題解決への新たな技術開発に繋がるような情報交換、意見交換の場となることを期待しております。これからの膜ろ過浄水技術に関心のある方の参加をお待ちしております。
※新型コロナウイルスの国内での感染状況、また感染拡大防止の観点から開催を延期させていただきます。
なお、延期日程等につきましては決まり次第、ご案内させていただきます。
開催日時: 2020年2月27日(木) 13:30-17:30 (13:00受付開始)
場所: 東京大学本郷キャンパス 工学部14号館 141教室
参加登録URL: https://forms.gle/fx8tcd8LgAzuCSRv5
連絡先: 東京大学大学院工学系研究科 片山浩之(e-mail:katayama [at] env.t.u-tokyo.ac.jp)
プログラム
13:00 |
受付開始 |
13:30 |
開会 東京大学大学院工学系研究科付属 水環境工学研究センター センター長 滝沢智 |
13:40 |
挨拶 東京大学大学院工学系研究科長 大久保達也 |
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セッション1 ろ過膜開発の最先端技術 |
13:50 |
松山 秀人 (神戸大学大学院応用化学専攻教授) 「膜を用いた水処理における神戸大学先端膜工学研究センターの取り組み」 |
14:30 |
加藤 隆史 (東京大学大学院化学生命工学専攻教授、水環境工学研究センター 副センター長) 「ソフトナノ空間を形成する自己組織化液晶高分子を基盤とする革新的輸送材料の創製」 |
15:00 |
休憩 |
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セッション2 膜ろ過技術の浄水プロセスへの応用 |
15:15 |
滝沢 智 (東京大学大学院都市工学専攻教授、水環境工学研究センター センター長) 「膜による浄水処理の最新の動向」 |
15:45 |
橋本 崇史 (東京大学・先端科学研究センター講師) 「高分解能走査型電子顕微鏡(FE-SEM)を用いた浄水用ろ過膜の構造変化の解析」 |
16:05 |
山村 寛 (中央大学理工学部人間総合理工学科准教授) 「膜ファウリング制御の戦略と挑戦」 |
16:25 |
藤本 瑞生(神鋼環境ソリューション) 「浄水用膜ろ過施設における維持管理の実態調査 -膜ろ過技術の進歩に対応した維持管理マニュアルの改訂-」 |
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16:45 |
パネルディスカッション |
17:30 |
閉会挨拶 東京大学大学院工学系研究科附属水環境工学研究センター教授 古米 弘明 |
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17:45 |
交流会 |