EAWAGで在外研究をスタートされる人のための
個人的な経験に基づくヒントいろいろ

Updated May 27, 2000



登録関係について

外国人登録
 VISAとパスポートを持参して、市役所(Stadthaus)へ行きましょう。手続きは簡単ですが、住所と氏名などのほかに保険について確認を受けます。私のケースでは、滞在アパートのあるDuebendorfの市役所でしたが、当該事務所(健康保険関連らしい)に健康保険や旅行保険に入っている旨の手紙を提出するように指示されました。約1週間ほどでIDカードを入手できると思っておりましたが、さにあらず。次項参照。
 なお、外国人登録に市役所へ出向いた時には、しっかり市のパンフレットなどをもらいましょう。所詮、ドイツ語ですが、Duebendorfの地図と有料で入手しないと行けないゴミ袋を一つ入手することができます。私のケースでは、市役所に行くまえに、駅にて1Fで地図を購入していました。なお、市指定のユニコーンマーク入りのゴミ袋は10枚で28F程度です。

入国後のヘルスチェック(胸部X線撮影)
 外国人登録の手続きをしてから、約1週間後に手紙が届き、健康診断書(初めてスイスへ長期滞在する外国人は、必ず胸部X線撮影を受ける必要があるらしい。)の提出が必要であるとの指示が参りました。EAWAGの秘書の手助けを得て健康診断書の意味を確認していただき、最終的には指定のZurichの診療所にて、パスポートとビザを持参して32Fにて撮影しました。撮影確認の証明書を当日いただき、市役所に提出いたしました。私のケースでは、入国後にこのようなチェックがありました。
 その後、さらに健康保険の関係書類が同封された郵便が届きました。EAWAG事務に、しっかりと保険に入っている旨の説明をした後、事務より所定の用紙を当該事務所へ提出いたしました。しかし、この作業はEAWAGの秘書の方に、作業していただいたため詳細は不明です。手紙や書類はすべて、ドイツ語です。
 ちなみに、この手続きの必要性にしっくりこなかった私はスイス在留公館にメールにて問い合わせをいたしました。即座にお電話をいただき、X線撮影の必要性ばあいによって犯罪経歴に関する書類の提出も求められることがあるとの話をいただきました。入国したあとにこのような確認をするということには依然として納得できませんが、とにかく長期滞在者になるにはいろいろと手続きが必要なようです。その点、アメリカではさほど厳しくなかったような気がします。しかし、10年前なので現在はどうなのか不明です。

在留届の提出
 3ヶ月以上滞在する場合には、在外公館に在留届を提出する必要があります。EAWAG(Dubendorf)に滞在の方は、ベルンの大使館に提出となります。私のケースでは、届け出用紙を持参していなかったため、大使館に電話連絡して用紙を郵送していただきました。電話番号は031‐300‐2222です。日本語で対応してくださる大使館員の方も居られます。
 

EAWAGでの研究活動のために

EAWAGの組織や研究内容
 ホームページを見ましょう。Internet: www.eawag.ch/
 EAWAG at Duebendorfのそばには川が流れております。時々、空軍基地のジェットが爆音を立てて飛行することもありますが、環境は非常によいと思います。しかし、さらにEAWAG at Kastaniumbaumは自然豊かで風光明媚なところだそうです。

EAWAGでの登録
 2枚の写真が必要です。一枚はIDカード用、もう一枚は所員一覧のボード掲示用。数日後には、IDカードを入手。夜8:00頃になると警備員が警邏に来るようです.新人には、大事なIDカードですが、夜遅くまで研究所にいなければ、不要なカードとも言えます。

図書館利用
 図書サービスは非常に充実しています。早めに、図書登録番号(ID番号)を入手しましょう。ETHを含めスイス連邦の関連の6研究機関が連携しており、検索して入手希望の図書や文献のコピー依頼も可能です.さらに、EAWAG研究員の論文も検索できます。2000年5月時点で2700件程度です。希望のリプリントも簡単に入手できます。また、利用も24時間です。雑誌のコピーも自由にできます。

金曜セミナー
 毎週金曜日の15:00から、セミナーが開催されています。英語での講演ですので、是非出席して情報収集に役立てましょう。また、その他の研究室での個別のセミナーが開催されています。メールでお知らせが入ります。しかし、英語でタイトルが記載していないとドイツ語での講演です。特に、PhDの学生の審査会を兼ねたようなセミナーは専門的な面では聞き応えがあるのではと思います.
 また、同日の11:00からも非公式のセミナーが開催されています.掲示板に予定が張り出されていますので、興味のあるものは見逃さないように注意しましょう。なお、Kastaniumbaumでもセミナーが定期的に開催されています。私は、現在まで参加したことはありません。

コンピュータとプリンター
 Widnows NTでネットワークができています。この関連の専門部門の方が、完全に管理されています。私のケースでは、持参のノートで作業をしながら、別途用意いただいたWindowsマシンで研究所内のメールを確認していました。というのも、日本のメールアドレスとEAWAGのアドレスの両方を利用していますので。
 プリンターは、ネットワークでつながっているものに出力できます。

ランチルーム・レストラン
 EAWAGの本館BUには、ランチルームがあります。事前申し込みのランチ方式とサラダバー方式(重量にて料金が決まる)があります。また、隣接するEMPAのランチルームにいけば、申し込みなしで3種類のランチが選べます.このランチには、サラダやジュースがつきます.また、EAWAGの別館CBのカフェテリアには冷蔵庫があり、サンドイッチやケーキなどが常備されています。自己申告で料金箱にお金をいれて食べることできます。

コーヒーカード
 30杯分50Fのカードがあります。本館のランチルームや別館カフェテリアなどにコーヒーの自動販売機があります。カードにて、セルフサービスでレギュラー、エスプレッソなどを飲むことが出来ます。
 

交通手段について

自転車の購入
 Duebendorfに滞在するのであれば、自転車が便利だと思います。町もさほど大きくありませんし、郊外へサイクリングを楽しむことも可能です。私のケースでは、警察署にて購入しました。パナソニックの28インチ自転車を30Fにて購入し、140Fにてタイヤとブレーキパッドの交換をしました。新品自転車も廉価に購入可能な場合もあるので、どちらが得だったかは不明です。また、チューリッヒでは土曜日のガレージセールがあるので、安価にて自転車入手することも可能です。
 噂では、自転車盗難が多いようです。鍵は必要でしょうし、高価な自転車は狙われやすいかもしれませんね。

Duebendorf 駅
 駅にて、電車やトラムの路線地図を無料ももらえます。きっと、Zurich駅でも入手可能でしょう。なお、何人かの駅員さんが居られますが、すべての方が英語が通じるとは限りませんので、ご注意を。しかし、大体他にお客さんがいると一人くらいは英語が出来て通訳してくれます。私のケースでは、念のため、チケットを購入するときには、紙に書いて見せる準備をしておりました。

Half Fare Travel Card
 電車の運賃が半額になるカードです。パスポートと写真を持って駅に行きましょう。もちろん、お財布かクレジットカードは必要です.私のケースでは、9ヶ月の滞在でしたので、1年間有効なカードを150Fにて入手しました。申し込み当日に仮のカードが渡され、1週間から10日ほどで正式なカードが郵送されます。2年間有効なカードもあります。年間完全先払いの自由に乗車できるカードもあるようです。

6枚綴りの回数券
 zurichへ行くことが多くあると思いますので、是非ゾーン10とゾーン21の回数券を購入することをお勧めします。これは、定価64Fですが、上記カードで32Fになります。そして、24時間有効で電車、トラム、バスなど公共交通機関はゾーン10と21で自由に何回でも使用可能です.もし、一般のチケットを購入するとDuebendrofからZurich往復電車だけで10F以上です。ただし、2時間以内有効の5F程度の特別なチケットもありましたが、これは週末だけのことかもしれません。
 

日常生活について

銀行口座の開設
 私のケースでは、UBSに口座を設けました。数日で顧客カードが届きます。特に、銀行送金などをしない場合には、利率よいSaving Accountが得かもしれません。私はこちらを選びました。郵便局での口座を開設できますが、それには住民登録したIDカードが必要です。入手までに相当時間がかかるので、やはり銀行でしょう。

ミグロスカード
 スーパーマーケット大手のMigrosの顧客カードです。無料にて入手できます。氏名と住所を記入した申し込み用紙を郵送するだけです。申し込み当日に2枚のカードが入手できます。ご夫婦で利用可能なようになっています.500F購入で5Fのクーポンです。1%のサービスということになります。

アジアンフードと日本食品店
 ベトナムの方が経営しているお店で、Thanh Hungがお勧めです。Zurich市のWehntalerstrasse 280にあります。
 私の場合には、Duebendorfに滞在しているので、行くには大変ですが、麺類やハウスの本とーふは購入しておきたい商品です。本とーふは、作る手間はありますが、簡単に結構おいしいとーふを食することができます。お米もカリフォルニア米の国寶(5kg入り)があります。ミグロスでも1kg単位でいわゆるジャポニカ米が購入できます。イタリア産かもしれません。学生時代に覚えたポー川流域で生産されているのでしょう。
 Nishi's Japan Shopという日本食料品店もあります。いろいろ日本の品揃えをしており、お酒や羊羹までいろいろです。割高ですが、偶には日本が恋しくなれば、訪れるのもよいかもしれません。同じく、Zurich市Schaffhauserstrasse 120が住所です。

写真の現像&プリント
 駅前の写真屋さんを初めとして、個人経営のお店は割高です。ミグロスで自分で記入して申し込みをした方が割安です。しかし、出来あがりまで1週間掛かります.一方、個人経営のお店は約2日での仕上がりです。

Zurich中央駅
 土曜日16:00以降と日曜日は、ほとんどのお店が閉店ですが、Zurich中央駅は毎日開店していますので、何か必要なものが緊急にあれば、中央駅にいきましょう。私のケースでは、4月末の金曜日にDuebendorfに到着したこともあり、土曜日に慌ててショッピングをしました。しかし、月曜日が5月1日のメーデーと重なっていたため、やはりメーデーの日に買い出しに駅まで出かけました.駅にはミグロスもあります。
 なお、駅では換金をすることも可能です。私の知っている限りでは、駅の地下にあるZurcher Kantonalbankのレートが一番良いように思います。1Fの換金所で100円1.51Fのとき、1.53Fでした。ドルも同様にレートが良いようです.しかし、もっとよいところがあるかもしれません。ちなみに、Duebendorfの銀行より、Zurich駅の方がレートがよいと思われます。