古米弘明教授 最終講義のご報告

水環境制御研究室(古米研)と当センターのメンバーが実行委員となり、2022年3月14日に古米弘明教授の最終講義が開催されました。工14号館141講義室とオンラインでのハイブリッド開催としたところ海外など遠方からの参加も可能となり、古米研出身者、東大在籍者、企業・他大学・行政等から計400名もの方々にご参加いただきました。水環境工学研究センターおよび実行委員会より、この場を借りて御礼申し上げます。
当日は、春日郁朗・実行委員長の司会の元、滝沢智・センター長の挨拶で開会し、講義『都市の水循環と水環境のダイナミズム』が行われました。学生時代における底泥からのリン溶出に関する研究から始まり、東北大学、九州大学、茨城大学とそれぞれの環境で研究展開を進めてこられたことが最初に紹介されました。つづいて湖沼や貯水池の藻類由来の有機物や、都市ノンポイント汚染、都市水循環系における雨水や再生水利用、雨天時越流水に由来する糞便汚染、都市浸水リスクの制御・管理と、東京大学で進めてこられた研究を俯瞰され、重要な成果を紹介されました。最後に、38年間の教員生活を振り返られるとともに、外に飛び出して様々な経験を積み、多分野の研究者・技術者と連携することの重要性を後進に伝えられて、90分間の講義が締めくくられました。
講義・質疑応答の後は、研究室の教員一同より古米教授が東大に着任した年である1997年製のワインが記念品として贈呈され、古米教授から指導を受けていた研究員・学生より花束贈呈があり、藤田壮・都市工学専攻長の挨拶で閉会しました。
本最終講義について、2022年3月31日付の日本水道新聞および水道産業新聞にて、当日の様子が詳細に報道されました。
なお、古米教授は4月より中央大学研究開発機構の機構教授としてご活躍の場を移しておられます。(研究ユニット「都市雨水管理の高度化ユニット」をご覧ください)

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