シンポジウム報告「膜ろ過技術の最先端と世界の水問題解決への貢献」
シンポジウム「膜ろ過技術の最先端と世界の水問題解決への貢献」を2023年8月9日にハイブリッド開催いたしました。
神戸大学の松山秀人教授からは逆浸透、正浸透膜の概要及び現状の到達点の概観、膜蒸留技術についての将来が整理され、膜による様々な溶媒の分離技術の開発状況が示されました。
本学 加藤隆史教授からは、自己組織化させた分子の配置により、液晶膜の開発がなされてきたことが講演され、そのろ過性能と分離メカニズムの関係、ウイルスの除去能についての研究が紹介されました。
東レ株式会社の栗原優顧問からは、水処理膜開発の歴史について、科学的研究開発から実際の処理施設への導入までを俯瞰した講演が行われ、現状から将来への展開について講演されました。
東京カレッジAlberto Tirraferri准教授からは、欧州における水問題の現状と研究動向が紹介されるとともに、膜蒸留法などの膜処理技術を応用した水利用、水処理技術についての開発状況の紹介がありました。
お忙しいところご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
開会挨拶(本学 滝沢智教授)
講師(左上から反時計回りに、松山教授、加藤教授、栗原顧問、Tiraferri准教授)