国際下水疫学講座のメンバーが 第14回 東南アジア水環境国際シンポジウム(SEAWE-14)(12月3-5日、Wyndham Grand Bangsar Kuala Lumpur, Kuala Lumpur, Malaysia)で下記の口頭発表を行いました。
● H. Ando, S. Okabe, M. Kitajima: "Treatment reduction of SARS-CoV-2 and gastroenteritis viruses in municipal wastewater treatment revealed by the EPISENS-M method"(北島特任教授がポスター発表者)北島正章特任教授が取材に協力した下水疫学調査に関する記事が、読売新聞 に掲載されました。現在13都県17か所の下水処理場で実施。厚生労働省は2025年度、調査地点を拡大し、今年度の1.4億円から25年度の概算要求では1.7倍となる2.4億円を計上。
下水の新型コロナウイルス調査、予算1・7倍要求で範囲拡大…1週間後の流行を予測Clarivate Analytics 社が2024年の Highly Cited Researchers(高被引用論文著者)を発表し、北島正章特任教授が選ばれました。Highly Cited Researchers は過去10年間の各年および研究分野において被引用数上位1%に準ずる論文を複数発表された研究者を対象として選出しており、非常に卓越した業績を持つ限られた研究者のみが選出されます。世界の科学を牽引する科学者のリストとして、毎年発表が注目されております。
詳細は 工学系研究科HP よりぜひご覧ください。
山梨大学、ベトナム・フェニカ大学、東大(北島正章特任教授とAngga研究員ほか)、ハノイ公衆衛生大学による共同研究で、下水処理普及率が低いベトナム・ハノイにおいて、河川水中の新型コロナウイルスを2年間にわたって測定し、下水処理場の代替として河川水を対象とする下水疫学調査の有効性を評価した論文が「Science of the Total Environment」に掲載されました。
Siri, Y., Malla, B., Thao, L. T., Angga, M.S., ... Kitajima, M., ... & Haramoto, E. (2024). Assessment of environmental factors influencing SARS-CoV-2 in Vietnam's surface water across two years of clinical data. Science of The Total Environment, 957, 177449.第61回環境工学研究フォーラム(土木学会・環境工学委員会主催)が11月26〜28日に新潟で開催されます。プログラム(PDF)
口頭発表では、北島正章特任教授が審査付き論文の発表を行います。中祖惟月・羽深 昭・北島正章・木村克輝「処理水に適した低濃度版EPISENS-M法の開発およびMBRによるウイルス除去性能の評価」
北島正章特任教授らは、構造的トピックモデルを用いてさまざまな研究分野における下水疫学に関わるトピックを概観し、その特徴を解明した論文をResults in Chemistry誌で発表しました。
Michio Murakami, Yoshitaka Nishikawa, Masaaki Kitajima (2024) Analysis of research fields involving wastewater-based epidemiology and interdisciplinary spillovers using a structural topic model, Results in Chemistry, 12, 101897. https://doi.org/10.1016/j.rechem.2024.101897Korea Society of Water and Wastewaterによる会議において、北島正章特任教授が下記の招待講演を行いました。
Masaaki Kitajima. Technology Development and Social Implementation of Wastewater-based Epidemiology in Japan. Korean Society of Water and Wastewater (KSWW) Conference, Jeju, South Korea, Oct. 30, 2024.片山浩之特任教授とLIU Miaomiao特任助教は、10月25~28日にかけて中国生態学会微生物生態専門委員会の2024年学術年次総会に参加しました。片山教授は基調講演を、LIU特任助教は様々な研究者との情報交換・交流をそれぞれ行いました。(共同主催した山東大学のニュースも合わせてご欄ください)
また二人は山東大学環境理工学部に招待されて学術討議に参加し、片山教授は招待講演を行いました。
世界の最新科学ニュースを掲載するポータルINNOVATION NEWSNETWORKサイトに、北島正章特任教授がパートナーとして紹介されました。Tracking viral disease dynamics through wastewater-based epidemiology
今後、北島特任教授に関する記事が同サイトにニュースとして掲載されます。また 過去の記事 も同ページに掲載されています。北島正章特任教授が9月17日に会場・オンライン同時開催イベントで講演を行いました。YouTube Liveをぜひご視聴ください。
SpringX 超学校
エビデンスと共に考える「いのち」と「くらし」を豊かにする講座 season2
第3回 下水疫学 ー大阪・関西万博に向けた最先端の知見ー
北島正章特任教授(国際下水疫学)ら5つの研究室が参画し、分析手法により差異が生じる下水中ウイルス濃度の定量比較を可能にするデータ標準化方法をSci. Total Environ.誌に論文で発表しました(印刷物は11月25日発行)。
N. Endo, A. Hisahara, Y. Kameda, K. Mochizuki, M. Kitajima, M. Yasojima, ... & H. Tanaka (2024) Enabling quantitative comparison of wastewater surveillance data across methods through data standardization without method standardization, Science of The Total Environment, 953, 176073. https://doi.org/10.1016/j.scitotenv.2024.176073北島正章特任教授(国際下水疫学講座)へのインタビュー記事が北海道新聞朝刊に、また同デジタル版 には写真3枚と一問一答を含めた記事がそれぞれ掲載されました。
下水から病原体把握「下水疫学」 元北大大学院准教授・北島さん、東大で研究本格化北島正章特任教授が (一社)日本下水サーベイランス協会 第3回講演会「ポストコロナ社会における下水サーベイランスの活用と全国展開にむけて」(8月2日、TFTビル東館9階906研修室(ゆりかもめ東京ビッグサイト駅前))で基調講演を行いました。講演動画が公開されましたので、ご視聴ください。
北島正章特任教授が JST未来社会創造事業第2回公開シンポジウム(8月2日、東京ベイ有明ワシントンホテル(3F アイリスホール))でポスター発表を行いました。
Liu Miaomiao特任助教と春日郁朗特任准教授(ともに国際下水疫学講座)による、下水処理・水再生利用における薬剤耐性遺伝子に対する塩素消毒の影響についての論文がSci. Total Environ.誌より発行されました(印刷物は11月1日発行)。
Miaomiao Liu and Ikuro Kasuga (2024) Impact of chlorine disinfection on intracellular and extracellular antimicrobial resistance genes in wastewater treatment and water reclamation, Science of The Total Environment, 949, 175046. https://doi.org/10.1016/j.scitotenv.2024.175046北島正章特任教授(国際下水疫学講座)が執筆した 記事 が環境新聞に掲載されました。イメージ図やグラフを添え、1)下水疫学調査の経緯、2)下水疫学調査の有用性、3)日本の技術および取り組みの現状、4)社会実装に向けた課題と展望、の4項目を紙面一杯に解説しています。
下水疫学調査が拓く感染症対策の未来 感染症に対し強靱な社会づくりに貢献 社会実装へ予算確保と実施体制の整備を 東京大学 北島 正章北島正章特任教授(国際下水疫学講座)は、「下水疫学」という新たな学問分野を開拓するとともに下水疫学調査の社会実装を通して感染症に強い社会の構築を目指しており、このたび実行委員長として当講演会を開催することになりました。講演会では、地方自治体と医療・保健衛生関係者による下水サーベイランスの活用事例などをご紹介いたします。ぜひご参加ください。
名 称:(一社)日本下水サーベイランス協会 第3回講演会月刊下水道で 8月号(7月15日発売)から始まった新連載に、北島正章特任教授の解説記事が掲載されました。
下水疫学の総論. 新連載:下水疫学最前線の6人が斬る! ~イノベーションと社会実装の課題~朝日新聞の連載「学びの扉」に、北島正章特任教授(国際下水疫学講座)への インタビュー記事 が掲載されました。
「下水疫学」コロナ流行で注目 病原体から感染症把握、コスト抑え正確に日本最大のバイオ専門メディアである日経バイオテクに、北島正章特任教授(国際下水疫学講座)への インタビュー記事 が掲載されました。
島津と塩野義が東大に開設の「国際下水疫学講座」、空港下水で感染症越境流入監視技術 -北島正章特任教授に聞く、今後の研究の方向性-Liu Miaomiao特任助教・片山浩之特任教授(国際下水疫学講座)らによる、ウイルス検出を志向したカチオン性ポリマーブラシによるウイルスの吸脱着に関する論文がRSC Applied Polymers誌より発行されました(オンライン発行は4月2日)。化学生命工学と都市工学の共同研究成果となります。
Junya Uchida, Miaomiao Liu, Shizuka Matsuyama, Hiroyuki Katayama and Takashi Kato (2024) Virus adsorption and elution using cationic polymer brushes: potential applications for passive sampling in wastewater-based epidemiology, RSC Applied Polymers, 2(4), pp.670-677. https://doi.org/10.1039/D3LP00216K北島正章特任教授(国際下水疫学講座)が以下の基調講演・招待講演を行いました。
● Masaaki Kitajima (2024) Wastewater surveillance at international airports to monitor imported infectious diseases: a proof-of-concept study in Japan, NSF Research Coordination Network Webinar Series #37, June 7, Online.北島正章特任教授(国際下水疫学講座)と早稲田大学、慶應大学、ミュンヘン工科大学等との共同成果論文について、早稲田大学・神奈川県立保健福祉大学・本学工学系研究科が合同で プレスリリース を配信しました。
国際下水疫学講座のメンバーが Singapore International Water Week 2024 (SIWW 2024)(6月18-22日、Sands Expo & Convention Centre, Marina Bay Sands, Singapore)で下記の発表を行いました。
● M. Kitajima and H. Ando:国際下水疫学講座の Canh 研究員が運営に関わった会議は以下のとおりです。
■ International Young Researchers' Conference(IYRC Spring 2024)(6/8@本学)国際下水疫学講座のメンバーが 8th International Society for Food and Environmental Virology (ISFEV) Conference(6月9-14日、Shimadzu Tokyo Innovation Plaza, Kawasaki)で下記の口頭発表を行いました。
● N. K. Lahil. C. Rupasinghe, V. D. Canh, H. Katayama et al.(Dr. Canhが発表者):北島正章特任教授(国際下水疫学講座)とヘルシンキ大学等との共同研究(6月13日)、同特任教授と早稲田大、慶応大、ミュンヘン工科大等との共同研究(5月30日)の成果論文がそれぞれ発行されました。
● A. Tiwari, P. Meriläinen, E. Lindh, M. Kitajima, P. Österlund, N. Ikonen, C. Savolainen-Kopra, T. Pitkänen (2024) Avian Influenza outbreaks: Human infection risks for beach users - One health concern and environmental surveillance implications, Science of The Total Environment, 943, 173692. https://doi.org/10.1016/j.scitotenv.2024.173692本学工学系研究科・株式会社島津製作所・塩野義製薬株式会社は、水環境工学研究センター内に「国際下水疫学」社会連携講座を設立しました。
設立発表会が6月5日に本学で開催され、工学系研究科・島津製作所・塩野義製薬からそれぞれプレスリリースが本日発行されました。
工学系研究科 プレスリリース
画像:工学系研究科HPより
北島正章特任教授(国際下水疫学講座)は、Biobankingに関する国際会議 ISBER 2024(メルボルン/virtual, 4月11日)および第59回日本臨床分子医学会学術集会の スポンサードセミナー(4月13日)でそれぞれ招待講演を行いました。
● Masaaki Kitajima (2024) Wastewater Banking: Proof of Concept as an Archival Record of Population-Level Infectious Disease Prevalence, ISBER 2024 Annual Meeting and Exhibits, Apr 11, Melbourne/Virtual.
● 北島正章 (2024) 下水疫学:患者検体に依存しない病原体サーベイランス, 第59回日本臨床分子医学会学術集会 スポンサードセミナー2, Apr 13, 東京国際フォーラム.
本センターに発足した「国際下水疫学」に4月1日付で、春日郁朗特任准教授(先端研・兼任)とLIU Miaomiao特任助教(前職:都市・特任研究員)が就任しました。メンバー情報
下水疫学調査は、感染者から排出されたウイルス等の病原体が下水処理場に集積するという下水道インフラの特性をうまく活用した公衆衛生情報取得手段であり、感染症発生の早期検知と感染動向把握ためのツールとして社会的に期待と注目を集めています。2024年3月に発足した国際下水疫学講座では、「下水疫学」という新たな学問分野を開拓するとともに、国内外での下水疫学調査の実装を通して感染症に強い社会の構築に貢献することを目指しています。