下水処理水は、用途を選べば高度処理して再生水として利用できる水資源になり得ます。しかし、現在の下水処理水の再利用率は全国平均でわずか2%足らずと、まだまだ利用は進んでいないのが現状です。
現在、さいたま新都心のビル群のトイレでは、洗浄水に下水処理水を再生水として使用しています。都心では、水を遠く離れたところから引いてくるよりも、都市の中にある水資源として再生水を使用する方がはるかに効率的です。また、再生水は気候変動の影響を受けにくいため、量的にも安定的な供給が見込るという利点もあります。調和型の水利用を考える上で欠かせない選択肢のひとつです。(水質評価グループ)
さいたま新都心では、トイレ洗浄用水に再生水が導入されている
教授